あせも
あせもとは
あせもは、医学的には「汗疹(かんしん)」と呼ばれる皮膚の症状です。汗の通り道である「汗管」が詰まり、汗が皮膚の中にたまることで、小さな水ぶくれや赤いぶつぶつ、かゆみなどが現れます。 赤ちゃんや乳幼児は汗をかきやすく、首、背中、胸、わきの下、ひじやひざの内側、おむつの中など、蒸れやすい場所にあせもができやすい傾向があります。園児や小学生でも、外遊びや運動、通気性の悪い衣服などによって発症します。 あせも自体はほかの子どもにうつる病気ではありません。ただし、かき壊した部分に細菌が入り、とびひなどの感染症を起こすことがあるため、広がり方や皮膚の状態を確認することが大切です。日本医師会でも、子どもの発疹にはさまざまな原因があるため、症状に応じた診察が必要とされています。
CONSULTATION
このような場合はご相談ください
- 赤ちゃんの首や背中に赤いぶつぶつが広がっているv
- かゆみが強く、眠れない、機嫌が悪い、何度もかきむしる
- 涼しくして汗を流しても、数日たって症状が改善しない
- 皮膚がジュクジュクしている、膿や黄色いかさぶたがある
- 発熱や体調不良を伴い、あせもかどうか判断できない
症状
赤ちゃんに多い透明な小さな水ぶくれ
皮膚の浅い部分で汗の通り道が詰まると、直径数ミリ以下の透明な水ぶくれが多数現れることがあります。「水晶様汗疹」と呼ばれ、かゆみや赤みが目立たないこともあります。 高熱が出たあとや、寝汗をかいた背中などに見られることがあり、涼しい環境にすると比較的短期間で自然に落ち着く場合があります。
首や背中にできる赤くてかゆいぶつぶつ
一般的に「あせも」と呼ばれることが多いのが「紅色汗疹」です。赤い小さなぶつぶつができ、チクチクとした刺激感やかゆみを伴います。 赤ちゃんの首のしわ、背中、胸、おむつや抱っこひもで蒸れる部分、子どものわきの下やひじの内側などにできやすくなります。かくことで炎症が強くなり、湿疹のようになることもあります。
ジュクジュク・膿・黄色いかさぶたがある
かゆみで皮膚をかき壊すと、傷口から細菌が入り、膿を持ったぶつぶつや黄色いかさぶたができることがあります。周囲へ急に広がる場合は、とびひなどの感染症も考えられます。 単なるあせもではない可能性があるため、自己判断で市販薬を重ね塗りせず、早めに小児科へご相談ください。
原因
汗の通り道が詰まることが主な原因
あせもは、大量に汗をかいた際に、汗管が詰まることで起こります。皮膚の外へ出られなくなった汗が皮膚内にたまり、周囲の組織を刺激することで水ぶくれや炎症が現れます。 あせもは感染症ではないため、触れたり一緒に遊んだりすることで人にうつることはありません。米国皮膚科学会も、子どものあせもは感染性ではなく、まず涼しい場所へ移すことを勧めています。
高温多湿の環境や衣服による蒸れ
気温や湿度が高い日、運動後、発熱時などは汗の量が増え、あせもができやすくなります。通気性の悪い衣服、汗で湿った下着、おむつ、帽子、抱っこひも、寝具などによる蒸れも原因となります。 冬でも、暖房の効いた室内で厚着をしている赤ちゃんには、あせもができることがあります。
赤ちゃん・乳幼児の皮膚の特徴
赤ちゃんや乳幼児は体温調節が未熟で、汗をかきやすい一方、皮膚が薄く刺激を受けやすいため、あせもや湿疹が生じやすい時期です。 アトピー性皮膚炎や乾燥肌があるお子さまは、汗の刺激によってかゆみや湿疹が悪化する場合があります。繰り返すときは、あせも以外の皮膚症状が隠れていないか確認することも重要です。
日常生活での注意点
汗をかいたらやさしく洗い流しましょう
汗をかいたあとは、可能であればぬるめのシャワーで洗い流します。石けんを使う場合は、よく泡立てて手でやさしく洗い、こすりすぎないようにしましょう。 外出先では、ぬらした清潔なタオルなどで押さえるように汗を拭きます。強くこすると皮膚への刺激になり、症状が悪化することがあります。
涼しい環境と通気性のよい服装を心がける
室温や湿度を調整し、汗をかき続けない環境を整えましょう。衣服は吸湿性・通気性のよいものを選び、汗で湿った場合は早めに着替えます。 赤ちゃんは大人よりも厚着になりやすいため、背中や首に手を当て、汗ばんでいないか確認することも大切です。
爪を短くし、かき壊しを防ぐ
かゆみがあるときは、冷たいタオルを短時間当てると症状が和らぐことがあります。爪を短く整え、寝ている間のかき壊しにも注意しましょう。 ベビーパウダーは、汗や皮脂と混ざって固まり、かえって汗の出口を塞ぐことがあるため、厚く塗ることは避けてください。市販の塗り薬も、年齢や皮膚の状態によって適さない場合があります。
治療方法
皮膚の状態と発疹の原因を確認します
診察では、ぶつぶつの形、できている場所、かゆみ、発熱の有無、広がり方などを確認します。あせもに似た症状には、湿疹、アトピー性皮膚炎、虫刺され、じんましん、ウイルスによる発疹、とびひなどがあります。 多くの場合は皮膚の状態から判断しますが、感染症などが疑われる場合は、必要に応じて追加の検査や専門医への相談を検討します。
まずは発汗を抑え、皮膚を清潔に保ちます
軽いあせもでは、涼しい環境で過ごし、汗をやさしく洗い流すことが基本です。汗をかき続ける状態を避けることで、数日程度で改善していくことがあります。DermNetでも、発汗を抑えて皮膚を冷やすことが治療の基本とされています。
炎症や感染の状態に合わせて治療します
赤みやかゆみが強い場合は、医師の判断で炎症を抑える塗り薬などを使用することがあります。薬の種類や強さ、塗る量、使用期間は、年齢や症状、塗る部位に合わせて決めます。 細菌感染を伴っている場合は、状態に応じて抗菌薬などの治療を検討します。以前処方された薬や家族の薬を自己判断で使用せず、診察時にご相談ください。
受診の目安
ご家庭で少し様子を見てもよいケース
小さな透明の水ぶくれや軽い赤みだけで、お子さまが元気に過ごしている場合は、涼しい環境に移し、汗を洗い流して清潔に保ちながら経過を確認します。 症状が改善してきており、発熱や強いかゆみ、ジュクジュクした部分がなければ、通常は急を要しません。
早めに小児科へ相談した方がよいケース
赤みやぶつぶつが広がる、強いかゆみで眠れない、数日たっても改善しない、何度も繰り返す場合は小児科へご相談ください。膿、痛み、腫れ、熱感、黄色いかさぶたがある場合は、細菌感染の可能性があります。 高熱、ぐったりしている、水分が取れない、尿が少ない、呼びかけへの反応が悪いなどの症状は、あせもではなく感染症や熱中症などの可能性もあります。夜間・休日は、救急相談や救急医療機関の受診をご検討ください。
豊明市・周辺地域で子どものあせもにお悩みの方へ
愛知県豊明市栄町のおおはしこどもクリニックでは、赤ちゃん、乳幼児、園児、小学生など、お子さまの年齢や皮膚の状態に合わせて診察し、治療方針を検討します。前後駅・中京競馬場前駅周辺をはじめ、名古屋市緑区・大府市・刈谷市・東郷町などにお住まいの保護者の方もご相談ください。 子どもの皮膚症状は、軽く見えても経過を確認することが大切です。「あせもかどうかわからない」「この程度で小児科を受診してよいのかな」という場合も、保護者の方だけで抱え込まず、お気軽にご相談ください。
市販のあせもの薬を使用してもよいですか?
年齢や症状、使用する部位によって適切な薬が異なります。特に赤ちゃんの顔や首、おむつで覆われる部分は薬が吸収されやすいため、自己判断で長期間使用せず、医師や薬剤師へご相談ください。
家庭ではどのようなケアをすればよいですか?
涼しい環境を整え、汗をぬるめのシャワーなどでやさしく洗い流してください。汗でぬれた衣服は着替え、通気性のよい服装を選びます。かゆい部分を冷たいタオルで冷やすこともあります。
あせもを何度も繰り返すのはなぜですか?
高温多湿、汗をかきやすい体質、厚着、衣服やおむつによる蒸れなどが影響します。湿疹やアトピー性皮膚炎が汗によって悪化し、あせものように見えていることもあるため、繰り返す場合は一度ご相談ください。
あせもは小児科に相談してもよいですか?v
はい、ご相談いただけます。発疹の原因があせもか判断できない場合や、発熱など皮膚以外の症状がある場合も、小児科でお子さまの全身状態を含めて確認します。
あせもがあっても保育園・幼稚園・学校へ行けますか?
あせも自体は人にうつらないため、お子さまが元気であれば、基本的には登園・登校できます。ただし、発熱や体調不良がある場合、ジュクジュクした発疹が広がってとびひが疑われる場合は、受診して対応を確認しましょう。
監修医情報

小児科医として20年にわたりこの地域の病院に勤務して参りました。この地域で自分自身も子育てに関わり小児科医として何かお役に立てないかと考えてこの土地に開業しました。病気のことはもちろん、どんなささいなことでもお気軽に相談できる家族のようなあたたかいクリニックを目指していきたいと思っています。 クリニック作りでは明るい待合室はもちろん、予防接種専用の待合室を設け、時間の制約なく随時予防接種が受けられるよう配慮しました。クリニックに来て少しでもよかったと思っていいただけるよう、スタッフ一同、精一杯努力して参ります。
略歴
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平成15年
藤田保健衛生大学大学院 医学研究科(小児科学)修了
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平成15年
医学博士号 取得
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平成15年~
刈谷豊田総合病院 小児科 医長
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平成19年~
アメリカFDA(Food and Drug Administration:米国食品薬品局)留学
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平成23年~
藤田保健衛生大学 小児科 講師
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平成25年~
豊川市民病院 小児科 部長
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平成28年~
おおはしこどもクリニック 院長
資格・所属学会
- 日本小児科学会認定 小児科専門医
- 小児慢性特定疾病指定医
- 難病に関わる指定医
- 新生児蘇生法(NCPR)修了認定
- 日本小児科学会
- 日本ワクチン学会
- 日本小児感染症学会
- 日本小児アレルギー学会
- 日本臨床ウイルス学会

