カンジダ症
カンジダ症とは
カンジダ症は、「カンジダ」という真菌、いわゆるカビの一種が増えることで起こる感染症です。カンジダは皮膚や口の中、消化管などに存在することがある菌で、通常は症状を起こしません。しかし、皮膚が蒸れた状態が続いたり、皮膚のバリア機能が低下したりすると増殖し、赤みやただれなどを引き起こします。 乳幼児では、おむつの中に生じる皮膚カンジダ症や、首・わき・足の付け根などの皮膚が重なる部分にできるカンジダ性間擦疹がよくみられます。また、口の中に白い苔のようなものが付く「口腔カンジダ症(鵞口瘡)」がみられることもあります。
CONSULTATION
このような場合はご相談ください
- おむつかぶれのケアをしても赤みが改善しない
- おしりや足の付け根のしわの中まで赤くなっている
- 赤い部分の周囲に小さなブツブツが広がっている
- 首やわきなど、蒸れやすい場所が赤くただれている
- 赤ちゃんの舌や頬の内側に、拭いても取れにくい白いものが付いている
症状
赤ちゃんのおむつ周辺に広がる赤みやブツブツ
おむつ周辺の皮膚がはっきりと赤くなり、ただれたり、赤い部分の周囲に小さなブツブツや膿を持った発疹がみられたりします。一般的なおむつかぶれは皮膚の出っ張った部分に生じやすいのに対し、カンジダ症では足の付け根など、皮膚のしわの奥まで赤くなることがあります。 ただし、見た目だけで確実に区別できるとは限らないため、症状が続く場合は小児科へご相談ください。
首・わき・足の付け根の赤みやただれ
汗やよだれがたまりやすい首、わき、足の付け根などに、境界が比較的はっきりした赤みが現れます。皮膚がふやけて白っぽくなったり、皮がむけたり、ジュクジュクしたりすることもあります。乳幼児は皮膚同士が触れ合う部分が多いため、蒸れによって症状が起こりやすくなります。
口の中に付着する白い苔のようなもの
口腔カンジダ症では、舌や頬の内側、上あごなどに白い苔のようなものが付着します。ミルクのかすに似ていますが、軽く拭いても取れにくく、無理にこすると出血することがあります。 痛みが少ない場合もありますが、口の中の違和感によって授乳量や食事量が減ることもあります。
原因
おむつや汗による高温多湿の環境
カンジダは湿度の高い環境で増えやすいため、おむつの中や汗のたまりやすい皮膚のしわに症状が現れます。下痢が続いていると、便による刺激で皮膚のバリア機能が低下し、カンジダ症を起こしやすくなります。
皮膚のバリア機能の低下
乳幼児の皮膚は薄く、摩擦や汗、よだれ、排泄物などの刺激を受けやすい状態です。湿疹やおむつかぶれによって皮膚が傷ついたところにカンジダが増え、症状が悪化する場合があります。
抗菌薬やステロイド薬などの影響
抗菌薬の使用によって体内の細菌のバランスが変化すると、カンジダが増えやすくなることがあります。また、吸入ステロイド薬を使用した後にうがいが十分できていない場合、口腔カンジダ症につながることがあります。
日常生活での注意点
おむつをこまめに交換して蒸れを減らす
排尿や排便の後は、できるだけ早めにおむつを交換します。皮膚は強くこすらず、ぬるま湯などでやさしく洗い、水分を押さえるように拭き取ってから乾かしましょう。洗浄剤やおしり拭きが刺激になる場合もあります。
皮膚のしわを清潔にして乾燥させる
入浴後は、首やわき、足の付け根などに水分が残らないよう、やさしく拭き取ります。汗をかいた衣服は早めに交換し、通気性のよい衣類を選びましょう。ただし、洗いすぎや強い消毒は皮膚を傷めるため注意が必要です。
処方された薬を指示どおりに使用する
症状が軽くなっても、カンジダが残っている場合があります。医師から指示された塗る回数や期間を守って使用してください。市販薬や家族に処方された薬を自己判断で使うと、正しい診断が遅れることがあります。
治療方法
症状と広がりを確認します
診察では、赤みの場所や広がり方、皮膚のしわの状態、周囲の小さな発疹、口の中の白い付着物などを確認します。おむつかぶれ、湿疹、とびひ、白癬など、似た症状を示す病気との区別も大切です。 必要に応じて、患部から採取した皮膚や付着物を顕微鏡で確認する検査、真菌培養などが検討されます。
抗真菌薬による治療
皮膚カンジダ症では、カンジダの増殖を抑える抗真菌薬の塗り薬が治療の中心です。薬の種類、塗る回数、使用期間は、お子さまの年齢や症状、発生部位に応じて医師が判断します。 口腔カンジダ症では、症状の程度に応じて口の中に使用する抗真菌薬などが検討されます。乳幼児では薬の使い方に注意が必要なため、医師の指示に従ってください。
再発しにくい環境を整える生活指導
薬による治療に加えて、患部を清潔に保ち、蒸れを減らすことが重要です。繰り返す場合は、下痢、抗菌薬やステロイド薬の使用、基礎疾患など、症状を起こしやすくする要因がないか確認します。 広範囲に及ぶ場合や治療への反応が乏しい場合には、専門的な検査や治療が可能な医療機関への紹介を検討します。
受診の目安
ご家庭で少し様子を見てもよいケース
赤みがごく軽く、おむつをこまめに交換して皮膚を清潔に保つことで改善しており、発熱や痛み、食欲低下などがない場合は、短期間経過をみることもできます。 ただし、カンジダ症と通常のおむつかぶれは家庭で区別しにくいため、数日たっても改善しない場合や、赤みがしわの中まで広がる場合は受診をご検討ください。
早めに小児科へ相談した方がよいケース
赤みやただれが急速に広がる、膿や出血がみられる、痛みが強い、口の中の症状で授乳や食事が進まない、何度も繰り返す場合は、早めにご相談ください。 発熱を伴う、ぐったりしている、水分が取れない、尿が少ない、呼吸の様子がおかしい場合は、カンジダ症以外の病気や全身への影響も考える必要があります。特に生後3か月未満の赤ちゃんに38℃以上の発熱がある場合は、速やかに医療機関へ相談し、夜間・休日は救急相談や救急受診も検討してください。
豊明市・周辺地域で子どものカンジダ症にお悩みの方へ
豊明市や栄町、前後駅、中京競馬場前駅周辺で、赤ちゃんのおむつ周辺の赤みや、子どもの治りにくい皮膚炎が気になる方は、おおはしこどもクリニックへご相談ください。名古屋市緑区・大府市・刈谷市・東郷町など、周辺地域にお住まいの保護者の方からのご相談にも対応しています。 子どもの皮膚症状は軽く見えても、経過や発生部位を確認することが大切です。当院では、お子さまの年齢や皮膚の状態に合わせて診察し、治療方針を検討します。受診すべきか迷う症状も、保護者の方だけで抱え込まずにご相談ください。
カンジダ症と普通のおむつかぶれはどう違いますか?
カンジダ症では皮膚のしわの中まで赤くなり、赤い範囲の周囲に小さなブツブツがみられることがあります。ただし、見た目だけでは区別できない場合もあるため、治りにくいおむつかぶれは小児科へご相談ください。
カンジダ症でも保育園や幼稚園に登園できますか?
一般的には、発熱がなく全身状態がよければ、カンジダ症だけを理由に一律に登園を控える病気ではありません。ただし、患部の状態や施設ごとの決まりによって対応が異なるため、医師や園に確認してください。タオルの共用を避け、患部に触れた後は手を洗いましょう。
塗り薬は赤みが消えたらやめてもよいですか?
見た目が改善しても、医師から指示された期間は使用を続けることが大切です。自己判断で早く中止すると再発する場合があります。薬を塗っても改善しない場合は、別の病気の可能性も含めて再診してください。
赤ちゃんの口の中の白いものは拭き取ってよいですか?
無理にこすると粘膜を傷つけ、出血することがあります。ミルクかすか口腔カンジダ症か判断しにくい場合は、強く拭き取らずに小児科へご相談ください。授乳量が減っている場合は早めの受診が必要です。
カンジダ症を何度も繰り返すことはありますか?
おむつ内の蒸れ、下痢、抗菌薬の使用などが重なると再発することがあります。頻繁に繰り返す、治療しても改善しない、口や爪など複数の場所に続く場合は、背景に別の要因がないか確認することがあります。
監修医情報

小児科医として20年にわたりこの地域の病院に勤務して参りました。この地域で自分自身も子育てに関わり小児科医として何かお役に立てないかと考えてこの土地に開業しました。病気のことはもちろん、どんなささいなことでもお気軽に相談できる家族のようなあたたかいクリニックを目指していきたいと思っています。 クリニック作りでは明るい待合室はもちろん、予防接種専用の待合室を設け、時間の制約なく随時予防接種が受けられるよう配慮しました。クリニックに来て少しでもよかったと思っていいただけるよう、スタッフ一同、精一杯努力して参ります。
略歴
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平成15年
藤田保健衛生大学大学院 医学研究科(小児科学)修了
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平成15年
医学博士号 取得
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平成15年~
刈谷豊田総合病院 小児科 医長
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平成19年~
アメリカFDA(Food and Drug Administration:米国食品薬品局)留学
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平成23年~
藤田保健衛生大学 小児科 講師
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平成25年~
豊川市民病院 小児科 部長
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平成28年~
おおはしこどもクリニック 院長
資格・所属学会
- 日本小児科学会認定 小児科専門医
- 小児慢性特定疾病指定医
- 難病に関わる指定医
- 新生児蘇生法(NCPR)修了認定
- 日本小児科学会
- 日本ワクチン学会
- 日本小児感染症学会
- 日本小児アレルギー学会
- 日本臨床ウイルス学会

